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なるほど! 売れる商品づくりのからくり、タネあかし。

「なるマガ」は私たちSEEDの商品やお店に対する考え方、モノゴトのとらえかた、お客さまを共感させる口説き落としのパッケージ法などを、わかりやすくご紹介いたします。
こむづかしい話は時間のムダ、肩の力を抜いておつき合いください。

vol.11 2006.07.01

いったもんがちのネーミング?

缶飲料の「朝のコーヒー」が午前中に売れた理由は、時間に合わせたネーミングの勝利。そういえば「午後の紅茶」というロングセラー商品にも言えてたわけで、すでに大手企業のお金と時間をかけたマーケティングで実証済みだったということ。こういった情報の活用=「気づき」が中小企業の商品開発にこそ、多いに必要といえます。
コンビニでお昼に売り上げが上がるペットボトル茶がお弁当との関連買いによるものとすれば「お弁当がおいしくなるお茶」といったネーミングなどどうかと言ったコンサルタントもいるぐらいで、このような時間やシチュエーションに合わせたネーミングは結構使える手なのかもしれません。
「おいしい牛乳」が複数の企業から売り場に並んだことがある。こちらは「おいしい」というストレートな味覚表現が、いわば消費者の潜在的な欲求をズバリと言い当てたのかも。そうなんだ、この牛乳、「おいしい」にかけているんだ。そんなふうに消費者心理が動くのを計算したネーミングのひとつといえます。
かつて長寿県「沖縄」産もろみ酢飲料の商品企画に加わったことがある。もろみ酢のすっばさを沖縄産柑橘類シークヮーサーの果汁でマイルドにしたストレート飲料であったが、世の中には「酢」の文字を見ただけで敬遠してしまうほどお酢が苦手な人が結構多い。そこで商品のネーミングを「そのままゴクゴク、おいしいもろみ酢」とした。前述の牛乳と同様、消費者心理が動くと思われるネーミングをつけた。
そのとき、もうひと工夫したのが健康果実りんご果汁の姉妹品、同時デビュー。当初、北海道・東北を中心に展開する大手ドラッグストアーでの販売が予定されていたこともあり、沖縄と風土的に対極にある北海道・東北エリアの消費者の嗜好性にも配慮した。おいしいもろみ酢「沖縄柑橘シークヮーサー果汁入」&「もぎたてりんご果汁入」、フレーバーにふたつの選択肢を持たせたことで発売後の夏はクエン酸健康ブームにも助けられ、販売数量によい成果が得られた。
飲料や食品などの嗜好品にふたつの選択肢を与えた場合、価格が余程高額でない限り、同時購買を誘う可能性が非常に高い。迷うようなら消費者はふたつとも買ってくれるのだ。
その後、秋冬にかけて「おいしいもろみ酢」の売れ行きが落ち込んだ。夏バテ、疲労回復のイメージが強すぎたのか、テコ入れに「ホットもおいしいもろみ酢」の販促企画で補った。
   


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